タバコ、ギャンブル、酒などの依存症を克服する意外過ぎる方法

職場には毎日お酒を飲みに行く人、30分に1回喫煙室に向かう人、仕事が終わったら必ずパチンコ屋に向かう人などを良く見かけますが、何かに依存している人は結構多いものです。依存症じゃないの?と疑ったりする人もいますが、特定の物質や行為・過程に対して、やめたくてもやめられない、ほどほどにできない状態をいわゆる依存症と言うそうで、そう言われればそこまではないと思ってしまいます。

シコ助もちろん強いストレスがかかったりするとギャンブルやお酒など直ぐに快感が得られる行動に出る人気持ちはわかるのですが、体調を崩したり、お金が尽きるほどのことはありません。

ただ飲まないと分かっていても飲んでしまうし、お金に余裕があるとギャンブルをやりたくなります。依存症はなんともあやふやなものです。

もちろん食に関しても恋愛に関しても、薬物からスマホに関しても依存症というのは存在するので、自分が何に依存しているのかをハッキリさせることさえ難しいかもしれません。

依存症から逃れる

依存症がどの程度のものをいうか、あやふやになってくるのですが、依存症に至らずとも依存することは避けたいと考えています。

例えばシコ助の場合、お酒が冷蔵庫にあるとついつい飲んでしまいます。

お酒を飲むと、身体に良くなかったり、酒代がかかったり、体重が増えたり、毎回飲んだ後に後悔するのですが、それでもお酒に手が伸びてしまうのは依存度が高い証拠です。

自分の望まない行動に対して依存をしていると、後悔の繰り返しで辛い思いをします。

依存症になってしまう本当の理由

ブルース・アレキサンダー氏というバンクーバーの心理学の教授がネズミを使ったある実験をやったそうです。

それまでの実験でネズミをオリに入れて、2本のペットボトルを用意し、1本には水を、もう一本にはヘロインを入れることで依存症に関する研究があったそうで、当然、ネズミはヘロイン入りの水を選び、自分を死に追いやったといいます。

アレキサンダー氏は70年代になり、この実験について調べた時、あることに気づきました。

『ネズミが入ってるオリにはドラック以外、他にやることが何もない。環境を変えてみよう』

ということでした。

『ネズミの楽園』と名づけた、ネズミにとって 天国のような環境を用意しました。チーズが沢山、色付きボールやトンネルもいっぱい。決定的なのは仲間も沢山いたことで、交尾できます 。そこに例のふつうの水とドラッグ入り水を設置してみました。

ここで大変興味深い事が起こりました。この『ネズミの楽園』では ドラッグ入りの水は不人気だったのです。ほぼ全く飲まれず、衝動的に飲むネズミもゼロ。過剰摂取もゼロだったのです。独房状態のカゴではほぼ100% 過剰摂取したのに対し ネズミが幸せに社会生活を営むオリの中では0%だったのです

また人間も同様な事例が観測されています。ベトナム戦争で、アメリカ兵の20%がヘロインを大量使用していたそうです。戦後、アメリカの街にジャンキーが溢れると恐れられていたのですが、帰国後兵士達の95%がクスリをパッと辞めたそうです。

つまり薬物が依存症を発症しているというより、根本の原因が『オリ』だったり『戦争中』だったり環境によるものだということです。

依存症の対極は『しらふ』でなく『つながり』

オランダのピーター・コーエン教授曰く、そもそも依存症と呼ぶこと自体が間違っていて、『繋がり』と呼ぶべきだと言います。人は他人と心を通い合わせ繋がることを自然と求める動物なので、健康で幸福な人間は触れ合いを通じて関係を築きます。

しかしそれができない人は、人生の中で経験したトラウマや孤立、虐待などが原因となり、安心感を求め、人間以外に繋がる対象を探し始めます。それがアルコールだったり、ギャンブルやポルノだったり、コカインやマリファナだったりするのです。何かと繋がろうとするのが 人間の本能なのであり、人間というのはそういうものです。

依存症を克服するには

依存症の対象そのものに問題があるのでなく、人は常につながりを求めていて、そこに良い人間関係が構築できれば、克服出来るはずです。

もし隣人が何かに依存しているとしたら、罰を与えて強制するのでなく、『君は1人じゃない、愛されているんだ』とつながりを持たせることが依存症の克服となるそうです。

TEDトーク:ジョン・ハリが非常に参考になりました。

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