感謝することで物事の見方が変わり幸せになれるか?について

幸せな人が当たり前に出来ていて、不幸な人が出来ていないことに興味があります。

例えば『人に感謝をする』という古くからある教えは科学的にも立証されている幸せになる方法だそうです。

幸せがずっと続く12の行動習慣

幸せがずっと続く12の行動習慣

  • 作者: ソニア・リュボミアスキー,渡辺誠,金井真弓
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2012/02/16
  • メディア: 単行本
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幸せな人が『人に感謝をする』ことが幸せになるコツだと自覚もしていないし、不幸な人から相談を受けても『人に感謝をする』ことをアドバイスとすることはないでしょう。

もちろん不幸な思考を続けるシコ助は『人に感謝をすることが大事』と言われても歯を磨くことは大事程度に聞き流してしまいます。

おそらく長年の経験からそういった精神論を拒絶したり、マインドはそう簡単に変わらないといった自動思考が働いているのでしょう。

ただ物事の見方によって嬉しかったり、悲しかったりと捉え方が変わるのは経験的に理解出来ていて、どうせなら見方を変えて『人に感謝をする』習慣を身につけたら良い事が起こるかもっていう程度で物事の見方を変えるトレーニングを始めました。

人に感謝をするにはどうすればいいか?

人に感謝をするを具体的な行動に落とすことは難しいものです。というのも感謝という感情が湧くか湧かないかは自らの思いではどうにもなりません。

大事なのは無理に感謝をしないことで、感謝する気持ちが出てくるまで続けることです。

おそらく日本は恵まれていて生かされていることに感謝すべきなのですが、『感謝すべき』という義務的なものだと、えっ?水道から水が出ることに感謝して、コンビニに感謝しないの?ってムラが出て対象がわからなくなります。

当たり前のように与えられているものを感謝することは難しい

人間の一種の傲慢さですが当たり前なことを一々感謝することは出来ません。水道から水が出ることに感謝できたらそれは幸せですが、道端で『落し物ですよ』と声をかけてくれた人に感謝してしまうものです。

電車が動いていたり、インターネットが使えたり、事務員さんが資料を印刷してくれたり、当たり前なものほど感謝は感じにくいのです。

環境が変わるごとに感じる感謝

震災の時に復興支援として3ヶ月程度、被災地で暮らしました。当時は水も電気も通っていない状態で食べ物も最小限のものでした。

慣れない環境、お風呂に入れないことでストレスがたまっていましたが、電気→水道と復旧していく度に感謝の気持ちでいっぱいになったことを覚えています。

海外から帰ってきてインターネットが繋がることや、日本食が美味しいことにも感謝しました。

当たり前だと思ってたことを失った時に『感謝すべき』だと思い、手に入れた時に『感謝の気持ち』になり、当たり前に戻ると『感謝を忘れる』ようです。

感謝を感じることは絶対値でなく変化率で変わる

いつもはお風呂に入ることさえおっくうな時があるのに、震災時にお風呂に入った時は『お風呂に入りたい(入れない)』という思いから解放されたので変化率が大きいわけです。

わかりやすい例でいうと

A:月に20万円の給料が25万円になった

B:月に15万円の給料が25万円になった

の場合、Bの方がより幸福を感じることが科学的に解明されています。(このへんはファスト&スローを読む)

ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

またこれは環境の変化率ではなく、意思決定者の事前の想定(参照点)の変化率によるのです。

例えば安い定食屋に入ると、ある程度の味や品質を想定します。しかし想定を超えて味も量も接客も良かった場合に幸福を感じるのです。

その後幸福感は人への感謝に変わります。

何事にも期待しないこと

事前の想定(参照点)は日々の習慣や過去の状況によって決まるとのことです。

何事にも期待しないで生きるってふわふわしてて結局何をすれば良いのか?と感じてしまうのですが、時間もお金も極力かけないで生きるというのがここ最近の答えです。

シコ助は歳を取るにつれて年収が増えて、焼肉屋のランクも徐々に上がっているのですが、いまいち幸福を感じられずにいます。

近くの安い定食屋でボリュームある生姜焼き定食を食べれてると嬉しいわけです。

片道3時間かけて行った観光地より、近くの歩道橋から見た夕陽がめちゃくちゃ綺麗で幸福になったりします。

その小さな幸せに上手く人が絡むと感謝の気持ちが生まれるのです。

生姜焼き定食が思ったより早く出てきたら、おばちゃんありがとうと思えるのです。

常に対価は支払いされているようにする

もう一つ重要なのは常に自分への対価は精算済みであることです。

例えば仕事において『給料をもらって生活する毎日』より、事前の想定(参照点)が高い位置にあると未精算が溜まってしまいます。

その対価を家族に求めると『仕事して疲れて帰ってきているのに』という怒りに変わっていることがよくあるパターンです。(シコ助の同僚に多くある事例)

つまり仕事というコスト意識を極力下げて、今の対価とのバランスを上手くするのです。

妻を例にとると極力期待せず、夕食を作ってくれたり、家事をしてくれたり、一つ一つ当たり前のようにとらえずにいることが感謝のコツです。

まとめ

結局のところ、まず幸福があってそこに人が絡むと『人に感謝をする』ことになるようです。

『人に感謝をする』と幸せになるでなく、幸せになると『人に感謝をする』ことで、無理に『感謝すること』を押し付けるのも良くないかもしれません。

ただし変化率に注目して、事前の想定を下げたり、常に自分への対価を支払い済にしておくことが『人に感謝をする』第一歩だと思います。

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