ADHDの特性からいうと金銭管理はなかなか難しいと言われています。シコ助も散財し過ぎて毎回クレジットカードの請求額に怯えています。
①不注意から今使ってよい額がわからない
②衝動性から無駄なものにお金を使いやすい
③無駄とわかっていながら先延ばしをする
④報酬系が鈍いためギャンブルに走りやすい
よく金銭管理の第一歩に小遣い帳や家計簿をつけることが勧められますが、シコ助のようなADHD特性にとってその作業は至難の業であるうえ、そもそも大事なのはモノを購入するその瞬間に何かしらの判断基準があり、少しでも安く抑えるようなマインドがあることの方が大事です。
シコ助の場合、コンビニのレジに並ぶ時に『買って良いか?』の判断基準も『節約しよう』というマインドも呼び起こすことが出来ません。
ADHDの特性だとこの問題に太刀打ち出来ないので、ADHDの為の金銭管理術について紹介したいと思います。
ADHDは物理で攻める
目の前に500円玉があると物理的に500円しかモノが買えないことがわかります。
買うべきかの判断基準
500円でお昼ごはんを済ます場合には、『お腹を満たしたい』『飲み物も欲しい』などのやりくりする考えが自動的に浮かびます。もちろんお菓子を買ってしまうと不足してしまうので我慢します。これがモノを買ってよいかどうかの判断基準です。
節約するマインド
500円が目の前にあって、500円をぜんぶ使う必要はありません。貯金に回したり、欲しいものを購入する為の資金に充ててよいのです。お釣りを貯金箱に入れると視覚的に貯金残高がわかります。
ここが口座引き落としだったり、クレジットカード決済、電子マネー決済、立替払いなどになるので判断基準も節約するマインドも失ってしまうのです。
金銭管理が出来る人はレシートをとって家計簿をつけますが、ADHD特性だとそんか細かい作業は苦手なうえレシートはなくしてしまうものです。
ADHDの金銭管理術
買うべきかの判断基準と節約するマインドを持つには、レジでモノを購入する前に
①今使えるお金がわかる
②節約するといくら残高が増えるのかがわかる
のであれば十分です。
今使えるお金について
まずは月単位で
収入(給与)−固定費(家賃、駐車場代、光熱費)−貯金したい額
で生活費がいくら使えるのかを確認します。固定費にはNetflix費などとにかく定期で支出するものを全て含めておきます。また貯金したい額ですが結構高めに設定しておくことをお勧めします。
貯金について
貯金は設定高めに設定しておきましょう。そして旅行や高い家電を購入する場合、この貯金から支出します。予算が立つ買い物はこの貯金から支出するようにするとやりくりがしやすいです。
貯金したい額=毎月固定された貯金額−予算
生活費について
残ったお金から生活費をやりくりするのですが、毎日の金銭管理は大変なので4で割って週単位で管理するようにします。
ここまで来ると週にいくら使えるのか?1日にいくら使えるのか?お昼ご飯にいくら使えるのか?が算出することが出来ます。
使えるお金の判断基準が作れる上、貯金することや旅行に行く為の貯金など考えずに済むのです。
節約するといくら残高が増えているかわかる
ここが重要なのですが、貯金がいくら溜まっているのか?は数字として常に確認出来る状態が好ましいです。
ADHDの特性として報酬系の鈍さがあります。節約することで自分にメリットがあるのに、そのメリットを感じにくいのです。
貯金額を数字で示して『積み上がっていく感覚』を手に入れるようにしましょう。この感覚が節約するといくら貯金が増えていくか、メリットを感じやすくなります。
お金の流れを見える化しよう
シコ助はお金の流れを見える化するために以下のツールを使用しています。
・マネーフォワード
・suica決済
・デビットカード
マネーフォワードは銀行口座、クレジットカードなど多くの金融機関と連携し一括でお金の流れが確認出来ます。
よくADHDは現金で管理することを進めている人が多いようですが、現金でも電子マネーでも買うべきかの判断基準と節約するマインドがなければ結果は同じになります。
お金の流れを常に把握できて、貯金が積み上がって感を得るには電子マネーに頼る方が結果的に上手く行きます。
マネーフォワードにはとにかく全ての情報を記録すると良いです。シコ助は財形貯蓄、子供用の貯金、学資保険(いずれ返金される額)を全てマネーフォワードに記載しています。口座と自動連携したり、連携しない保険関連も自分で設定し毎月自動反映させるようにしていて、手間がかかりません。
また予算枠、固定費も設定されるのでただ見るだけで1週間に使えるお金を算出出来たり、貯金高を知ることも出来ます。
生活費はsuica決済とデビットカードを利用しています。1週間に使えるお金をsuicaチャージし、その中でやりくりします。履歴が残る上、スマホで支出管理が出来るのが便利です。またスーパーに行って買い物をする場合にはデビットカードを利用しています。
クレジットカードは同月の支払い額が翌月請求になります。こんな管理のし難いシステムはありません。一方でデビットカードは決済後に直ぐに口座から引き落としされるので、リアルタイムに状況が把握できます。
現金で散財対策
ADHDの為の金銭管理を紹介してきましたが、ガチガチに節約を徹底しても上手くいかないことは経験上で理解しています。ADHDの報酬系の弱さから、ギャンブルや暴飲暴食に走ることが多く散財してしまうものです。
ストレスが溜まった際にラーメンを食べたり、お酒を飲み行ったりと散財することで解消することもあります。
このお金は非常に大事な支出です。
最後にここの金銭管理を紹介しますが、このお金だけ現金で財布に入れてお守りのように大事に使うようにしています。
お札の枚数を数え大事に使うのです。
誘われた一回の飲み会も存分に楽しもうとするし、ラーメンも名店と言われる店まで行って食べるようになりました。結果的にストレス解消の効果が高まっていて、無駄にお金を使うことも減ります。
まとめ
とにかく金銭管理が苦手だったシコ助ですが、今ではしっかり貯金が出来ていて毎日節約することを楽しめるようになりました。注意散漫、報酬系の鈍さを乗り越えてしっかりと生活して行きたいと思います。