自分の好きなことを突き詰めるは案外難しいことです。
例えば『釣りが好きな人』は釣りの中でも、魚の引きが好きだったり、どこに魚がいるかを読むのが好きだったり、自然の中にいることが好きだったり、魚を食べることが好きだったり、調理の過程が好きだったり、その部分部分好きな箇所があったり、その中でもどうしても嫌いな部分があったりと自分と向き合いながら探すことは難易度が高いわけです。
ただそんな中から深掘りして自分なりの『好き』を言葉にするとその部分を応用してさらに『好き』を追求することが出来ます。
シコ助の場合は
『魚が釣れるかもしれない』という期待感を込めた緊張感がたまらなく好きとだということを発見しました。
そこから以下のように釣りという趣味を変えていきました。
『魚が釣れるかもしれない』緊張感が好き
・魚が跳ねたり、水中の魚が見えると『釣れるかもしれない』という緊張感がUPする
→3年やった海釣りを辞めて、池や湖、ダムに生息するブラックバスを釣ることにシフト
池や湖、ダムだと水面が静かなので、ちょっとした魚の存在感(魚が見えたり、小魚が逃げたり)を感じることができ緊張感がUPします。
また『釣れる』と実績のある好評なルアーを使うと期待感があがるのでバスフィッシングを始めました。
こんな感じで自分の好きを追求した結果、海釣りよりも数倍楽しい釣りが実現できています。
好きなことを増やすプロセス
好きを拡張する方法については下記の記事を参考にしてみてください。
まずは自分の好きなことを蓄積、分析するために行動採点とマインドマップを使用します。
行動採点とは自分の行動が楽しかったかどうかを5点満点で評価します。
①1日の行動を記録する(盆踊り大会に出た、おかし作りをした)
②行動を採点する(盆踊り大会に出た5点、おかし作りをした2点)
ここで得点の高い行動をマインドマップに書いて、なぜ楽しかったのか?を蓄積、分析します。
すると次第に自分の好きなことを言語化することができ、先ほどの釣りの例のように言語化したものから新たな好きなことを発掘する事ができます。
好きなことをプロジェクト化する
「夕陽が沈む一歩手前の空が青く美しい時間帯」が大好きです。夕方、洗濯物を取り込む時にふと空を見上げて綺麗だなぁと感じます。真っ青な空と輝きを増す星空、街の暖かい光とゆったり吹く風がマッチして幻想的な世界を目にする方が出来ます。
なんとなく毎日見ていたいなぁと思いながらも、部屋に戻ると家事に追われ、先ほどの世界は日常生活にかき消されていきます。
こんなちょっとした日常の『好きなこと』をじっくり味わうのは中々難しいことです。
そんなことを考えたのち、シコ助は自分の好きなことをプロジェクト化することにしています。
「夕陽が沈む一歩手前の空が青く美しい時間帯」が好きならば繰り返しその時間を楽しむべきでしょう。
好きなものと分かっているなら、もっと能動的に「そろそろ時間だ」と言ってベランダに出たり、妻や子供に見せてあげる方がずっと楽しめます。
日常生活でふと見かける自分の好きなことを受け身の状態から、能動的に享受していく、転換してくれるのがプロジェクト化だと思うのです。
プロジェクトにすると仕事のようにまず目標を立てます。また目標から逆算してスケジュールに入れたり、もっと工夫が出来ないか?と思考錯誤が進みます。同じ考えを持つ人とノウハウを共有したり、必要な資料の収集を行ったりします。
数年前、「夕陽が沈む一歩手前の空が青く美しい時間帯」をプロジェクト化し『最大限この時間を楽しむという』という目標を立てました。
googleカレンダーに日ごとに太陽が沈む時間帯を記入し、10分前にアラームで知らせるように設定します。また椅子をベランダに設置して、暖かい珈琲を用意したり、ジョンデンバーの「カントリーロード」をスピーカーから流したりとその時間を楽しむ為に試行錯誤を重ねます。また妻や子供にも同じ景色を見せたり、谷川俊太郎の詩を詠んでみたりと持続的に楽しめる方法も考案します。寒くなってきたなぁと思えばベランダにヒーターを設置したり、クリスマス用のイルミネーションを置いたりします。
プロジェクト化すると勿論、『失敗』も起こるので、そのフィードバックも得られるようになります。こうしてPDCAを回したりボトルネックを解消したりいくうちに自分の『好き』に近づいていく感覚になり毎日がイキイキしてきます。
特にお金をかけることなく、自分の好きなことを味わう方法なんて沢山あります。
普通の毎日を楽しむために、好きなことをプロジェクト化してもっと自分の好きなことと向き合ってみてはどうでしょうか。
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