防災目線でブラタモリしてみよう

以前、自分の住む街をブラタモリしてみたのですが色々な発見があって楽しかったことを覚えています。

ブラタモリとはタモリさんがその土地の地形や地質に注目し、古地図や古い書物を用いていかにして今の形になったか?そのルーツを追うことをテーマにした番組です。

ブラタモリ - NHK

ここ最近台風の影響により街が浸水するという悲惨な出来事がありました。首都圏では武蔵小杉や稲田堤など近代なって開発が進められた新しい街が浸水被害にあっています。

実は武蔵小杉や稲田堤は昔河川があった場所であり、川の水が流れやすい場所であったということです。このことがキッカケでもう一度防災目線でブラタモリをしてみることにしました。

時が流れても変わらない地形

以前ブラタモリをしていて、時が経っても主要な道路がその位置をほとんど変えないことや、川が流れるルートや高地、低地がほとんど変わらないことを知りました。この変わらない部分を起点として地形を紐解くことが醍醐味だったりします。

川の流れが変わったとしても、川があった場所はもちろん低地となりますし、地盤はそれ程強くないようです。

旧河道について

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出典:宅建過去問・土地の過去問・旧河道・天井川の廃川敷

古地図と高低差から読み解く

古地図を見てみないと自分の住む街がどういう成り立ちなのかを知る事が出来ません。

ここ最近古地図アプリが増えてきて、GPS連動の古地図アプリが利用できます。

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古地図散歩

古地図散歩 時代を重ねるマップ

古地図散歩 時代を重ねるマップ

  • 合同会社四時舎
  • 旅行
  • 無料

また高低差もアプリ上で確認することが出来ます。

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スーパー地形

スーパー地形

  • Tomohiko Sugimoto
  • ナビゲーション
  • 無料

自分の住む場所は昔から、そしてこの先もずっと変わらない地形です。その為古くから言われる『昔からここは水害が酷い』という老人の言葉は一考の余地があります。

物理法則をシンプルに考える

『水は高いところから低いところに流れる為、低地には雨が流れる』『雨は川にまとまって流れる』

といったような物理法則はさらに普遍的です。

いくら治水工事が進んでいたとしても10年に1度、100年に1度の大災害に備えるとすればこのあたりの物理法則に従ってみるのもよいと思います。(もちろん防災マップなど専門家の見解を)

東京防災

東京防災

 

シコ助も自分の家を選ぶ際に、低地を避けて川の近くを避けたいところでしたが、不動産屋が出す物件情報だとなかなか追えない情報もありました。

建物は利害と感情の上に成り立つ

地形を読み解いたあとに、その地形にあった形で人類が生活を営んだ形跡を追うこともブラタモリの醍醐味です。

建物は論理的にその場所に建っているわけでなく、人々の利害や感情によってその場所に建っているのです。勿論、建物には売り手がいて建物を買ってもらう為に都合の良い情報を流します。

不動産の情報を見つつ、防災目線でその場所をチェックすることが当たり前の時代になりそうです。