以前、自分の住む街をブラタモリしてみたのですが色々な発見があって楽しかったことを覚えています。
ブラタモリとはタモリさんがその土地の地形や地質に注目し、古地図や古い書物を用いていかにして今の形になったか?そのルーツを追うことをテーマにした番組です。
ここ最近台風の影響により街が浸水するという悲惨な出来事がありました。首都圏では武蔵小杉や稲田堤など近代なって開発が進められた新しい街が浸水被害にあっています。
【台風19号】武蔵小杉駅周辺で大規模な冠水 深さ1.5mまで水が押し寄せている場所もhttps://t.co/KHoX1KDUMZ
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2019年10月12日
警察や消防は、救命ボートを使って取り残された人がいないか確認を急いでいる。 pic.twitter.com/zE2a2lrpuD
実は武蔵小杉や稲田堤は昔河川があった場所であり、川の水が流れやすい場所であったということです。このことがキッカケでもう一度防災目線でブラタモリをしてみることにしました。
時が流れても変わらない地形
以前ブラタモリをしていて、時が経っても主要な道路がその位置をほとんど変えないことや、川が流れるルートや高地、低地がほとんど変わらないことを知りました。この変わらない部分を起点として地形を紐解くことが醍醐味だったりします。
川の流れが変わったとしても、川があった場所はもちろん低地となりますし、地盤はそれ程強くないようです。
旧河道について
古地図と高低差から読み解く
武蔵小杉浸水したけど明治の地図見ると思いっ切り旧河道だな。 https://t.co/IHciatX952 pic.twitter.com/QwbnyqR6kA
— ちずらぼ (@chizulabo) 2019年10月12日
古地図を見てみないと自分の住む街がどういう成り立ちなのかを知る事が出来ません。
ここ最近古地図アプリが増えてきて、GPS連動の古地図アプリが利用できます。
古地図散歩
また高低差もアプリ上で確認することが出来ます。
自分の住む場所は昔から、そしてこの先もずっと変わらない地形です。その為古くから言われる『昔からここは水害が酷い』という老人の言葉は一考の余地があります。
物理法則をシンプルに考える
『水は高いところから低いところに流れる為、低地には雨が流れる』『雨は川にまとまって流れる』
といったような物理法則はさらに普遍的です。
いくら治水工事が進んでいたとしても10年に1度、100年に1度の大災害に備えるとすればこのあたりの物理法則に従ってみるのもよいと思います。(もちろん防災マップなど専門家の見解を)
シコ助も自分の家を選ぶ際に、低地を避けて川の近くを避けたいところでしたが、不動産屋が出す物件情報だとなかなか追えない情報もありました。
建物は利害と感情の上に成り立つ
地形を読み解いたあとに、その地形にあった形で人類が生活を営んだ形跡を追うこともブラタモリの醍醐味です。
建物は論理的にその場所に建っているわけでなく、人々の利害や感情によってその場所に建っているのです。勿論、建物には売り手がいて建物を買ってもらう為に都合の良い情報を流します。
海抜ゼロメートル地帯と言われる江戸川区は無事で、近年不動産屋のゴリ押しで開発が進んだ二子玉川や武蔵小杉が浸水。
— 嘲笑 (@a0ha0ha) 2019年10月12日
東日本大震災の時も液状化すると言われていた江戸川区は割と無事で、同じく不動産屋に推されていた新浦安が壊滅。
そういうことだな。
不動産の情報を見つつ、防災目線でその場所をチェックすることが当たり前の時代になりそうです。
地震は次、どこにくるかイマイチわからないけど、洪水と土砂崩れは災害の後にハザードマップを見ると、ほぼほぼ想定されてて、相当に角度の高い予測に思える。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2019年10月14日