パワードルフィンを活用したブラックバスの釣り方

一時期ブームになったバスフィッシングですがその人気はとっくの昔、長く低迷状態が続いています。ブラックバス自体が外来種であることから生態系への配慮や、釣り人のゴミ捨てマナーが悪いことも伴い、次々に『釣り禁止』の立て看板が建てられた経緯があります。

シコ助もしばらく竿を握っていなかったのですが、ある視点からバスフィッシングをアプローチしたところめちゃくちゃ面白くなり、再燃している状況です。

バス釣りに限らず、釣り全般もこうした視点からやってみると楽しいよ!という話を紹介します。

釣りは情報戦

友人から近くの河川でブラックバスが釣れたという情報を聞いて、即次の休みにその川へ釣りに行ったことがあります。

早朝からお昼にかけてルアーを投げていたのですが全く釣れる気配がなく、そもそも魚の気配さえ感じることが出来ずに帰ることにしました。

諦めて竿をたたみ、土手をあがり、橋を渡り、

少しばかり未練があったのか橋の上から河川を覗いてみることにしました。

川底まではっきり見え、なんて綺麗な川なんだと感動したのもつかの間、そこには目当てのブラックバスが1匹も見当たらなかったのです。

『橋の上から魚を確認してみる』たったこれだけで釣果は全く変わってくることを知りました。

事実に基づいた情報

魚釣りをしている人には分かると思いますが、魚釣りの醍醐味は魚がいると予想した場所、ポイント、時間帯、ルアーや餌などあらゆる判断が上手く繋がり、釣果が出ることにあります。

しかし多くの予想が釣果に反映されるかどうかは魚に聞いてみなければわかりません。

ただ思うようにやったら、上手くいったことは例え認知バイアスがかかっていたとしても嬉しく思ってしまうのです。

もちろんその楽しみ方を振り返りつつも、ここ最近釣果が芳しくないので、もっと正しく物事をみて釣果をあげるという釣り方を始めました。

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ここ最近ベストセラーであるファクトフルネスという事実やデータに基づいて世界を見直す試みのように、釣り方も事実ベース、データベースに基づいた攻略方法も楽しいのでは?と思ってます。

パワードルフィンを活かして魚を見る目を手に入れる

橋の上から魚が確認できたら、そこにルアーを投げることです。魚がいるポイントが分かれば釣果が上がります。

もちろん上空から観察するのも限界があるので、テクノロジーの進化にのっとります。

先日発売されたPowerDolphin(パワードルフィン)がすごいので紹介したいと思います。

パワードルフィンは魚群探知機と水中カメラを搭載した水上ドローンと言われるものです。

ブラックバスの生息場所にパワードルフィンを投入すると水中を4kカメラで撮影し、魚影を検知したり、魚探で地形を読むことが出来ます。

しかも釣り糸を垂らしてそのまま釣り上げることができるという代物です。

バス釣りに必要な情報を、事実、データベースで収集し攻略する新たな釣り方を楽しんでみるのも楽しいです。

安価な水中カメラを釣り糸で投入して魚影を確認する方法もありますのでこちらの方法もオススメです。

ブラックバスが昔に比べて釣れなくなったという話

バスフィッシングがある一時期大流行しました。シコ助の小学校のクラスの半分以上がバス釣りをしていた記憶があります。

令和を迎えた昨今、バス釣り人口は激減しており、バスフィッシングが釣り番組で放映されることやバスフィッシングを題材にしたアニメ、漫画が新たに出てくることもなくなりました。

シコ助もずっとバスフィッシングからは遠ざかっていたのですが、昨年よりふとパソコンに向かって仕事をする毎日に嫌気がさし、久々に竿を振るようになりました。

琵琶湖や霞ヶ浦などのかつての有名なフィールドにも足を運び、少しずつバス釣りの楽しさを味わえてきたのですが、釣果、というより魚の数が以前に比べて明らかに減ったという気がしてなりませんでした。

ブラックバスはなぜ釣れなくなったのか?

ブラックバスが10年前に比べて明らかに釣れなくなったという人は多いのです。

例えば琵琶湖で1日に10本は当たり前に釣れていたのが、今では1匹釣れればいいほうという話をよく聞きます。

ブラックバスは一度釣られてしまうと、警戒心が増してルアーに反応しなくなるとのことですが一時期のバスフィッシングブームよりは釣り人も減っている為、それが要因ではなさそうです。

ブラックバスの個体数が減少

結論としてはあなたが釣れないと感じているフィールド(湖、沼、ダム、池、川)のブラックバス自体の個体数が減少していることにあります。

それは自然の摂理というか、以下の基本的な原則があるからです。

『生態系の頂点に立つ生物は下位の生物より多く存在できない』

日本で初めて芦ノ湖に放流され日本全国に爆発的に増えたブラックバス、当時はメダカやモツゴなどが外来種に捕食され、在来種の危機が話題になりました。

当然、在来種が減少したのでブラックバスもその数自体が減ってしまうのです。

釣れている場所は釣れている

有名なフィールドではバス釣りの大会が開催されていますが、大会結果をみても明らかに個体数が減っています。

ただ未だに『バスは釣れるよ』『下手なだけでしょ』という方もいます。

というのも注意して欲しいのが先ほどの生態系はフィールド個々の生態系によります。

琵琶湖なら琵琶湖の生態系、霞ヶ浦なら霞ヶ浦の生態系として独立した話です。

都内でも未だに釣れている所があります。ほとんどの人がバスが釣れずにバス釣りを辞めていく今、ほとんど情報戦という側面も出てきました。

【内密】東京近郊でブラックバスが釣れるスポット|シコ助@フツウを楽しむ|note

ブラックバスが爆発的に増え、バリバリ釣れていた頃は、ブラックバスがあるフィールドに放流された時期、餌に困らないバスにとっての最適な環境その一過性の異常な状態なのです。

今釣れているフィールドは新たにブラックバスが流入された場所か、生態系のサイクルで一時的に個体数が増えた場所である可能性が高いのです。

釣り禁止区域、外来種駆除

在来種を保護する目的で外来種を駆除する働きがあります。琵琶湖では電気ショックを与えて外来種を駆除しているそうです。

当然ブラックバスの個体数は減りますが、そう単純でもないようです。

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出典:稚魚まで食べるブラックバスの駆除も“リバウンド現象”で稚魚が急増 新たな対応を模索 琵琶湖(1/2ページ) - 産経WEST

また一部の釣り人のマナーが悪く、釣り禁止区域も増えました。そのためブラックバスが増える条件である他のフィールドに流入することもなくなるのです。

『釣れる』フィールドの減少から、なんとなく昔に比べて釣れなくなったという話が出てくるわけです。

まとめ

昔釣れていたという時期はあくまでも一過性の異常な状態です。人が手を加えた(バスを放流した)ことによっておこった現象です。

インターネットよって次々に釣れる場所に釣り人が殺到し、その場所が釣り禁止になり、ますます釣ることが難しくなるでしょう。

ブラックバスよりさらに上の生態系にある人間がいかにここをコントロールしていくかが大事なんだと思います。